アーティスト写 真

 たとえばCDジャケット。たとえばポスター。たとえばツアーパンフ。たとえば雑誌の取材。アーティストは写 真を撮る機会が大変多い。きちんとヘアーメイク、スタイリスト、カメラマンが入って撮影を行うアーティスト写 真なるものも山ほど撮るわけだ。スタジオで撮る場合がほとんどだけど、勿論屋外での撮影もアリ。
LINDBERGも今までに数え切れない程の撮影をこなしてきた。スタイリストさんやメイクさんによって、かなり全体のイメージも違うものに仕上がる。その時その時の流行りが入っていたり、バンドカラーのイメージに合わせたものだったり、何かコンセプトを持って凝った撮影をしたり、その頃のLINDBERGサウンドにリンクさせたり・・・と様々。 それがまたオモシロイ。そこにはデザイナーやカメラマンの意見が入る事もあるし、メンバーの意見も大きい。

アーティスト写 真は、いわゆる『カッコつけた』写真が中心。アイドルじゃないから瞳をキラキラさせて笑ってぇ〜という写 真は、ほとんど撮らない。笑顔は、自然体を狙ってカメラ目線を外したものが多い。もともと笑いが好きなメンバーなだけに、撮影中も結構笑いが絶えない。カメラマンのちょっとした準備の合間にも、ヘンテコなしりとりをして大笑いしていたりする。「メイクが乱れるじゃん!」ってほどね。それでもカメラマンはしっかり『カッコつけた』写 真を狙う。カシャカシャとシャッターの音がしている間は、メンバーも真剣な眼差しだ。
LINDBERGの撮影スタッフとして、いちばん永い間一緒だったのは、ヘアメイクのチカさん。気心しれた仲となっているだけあって、撮影中にはチカさんからよく「あ!智ちゃんカッコつけちゃってぇ〜」などと声がかかる。これでまた笑いが起こる。何年経っても『カッコつける』事に慣れない様子のメンバーも、BeeからすればLINDBERGの魅力のひとつになっていると思うんだよね。そこがいいところサ。決して『キマッテいない』という事ではないので、アシカラズ。

今回はたくさんの写 真の中から、楽器を使ってのショットを選んでみた。LINDBERGの場合、バンドなんだけど、アーティスト写 真としては楽器を使ったものが意外と少ない気がする。スタジオに楽器を運んで撮影するという事もほとんど記憶に無いしね。
メンバーにとって楽器を持つ時は、LIVEかレコーディングの時だから、気持ちも入り込んで演奏している時ばかり。演奏している所を撮影するならともかく、その楽器を持ってポーズを取るのは、きっと苦手なんだろうな。LIVEステージの時は『カッコつける』ことに努力なんかしなくてもカッコイイもんね。
そんな『カッコつけた』撮影の合間にも、ふと笑いが起きることがある。
たくさんの写真の中に、そんな瞬間をとらえたショットがあると妙に嬉しい。
本当はあまり外には出さない写真だけど、使っちゃおっと。Beeは笑ってるメンバーの方が見慣れているし、好きだしね。

以前、ファンクラブの会報「FLIGHT」で、ファンのみなさんのお気に入りのLINDBERG写 真を教えて下さいという企画をやった。たくさんのお便りと一緒に、様々な写 真が届いた。「アルバムジャケットのあのページのマキちゃんが好き」「この雑誌の4人の表情が好き」「何年のカレンダーの何月が好き」などなど。結局、ほとんど重なっているものが無く、集計する事も出来なかった。みんなそれぞれにお気に入りの雰囲気や表情があるんだよね。かなりロックしたのが好みの人もいれば、優しいトーンが好きな人もいる。キメタ写 真が好きな人もいれば、和気あいあいとした自然なショットがお気に入りの人もいる。
ココでまたいろいろな写真を紹介できればと思っております。お楽しみに。